外圧式中空糸膜モジュール
<ピューリア®>SL
独自の分割構造を採用、高濁度原水のろ過に特化したモデル。
耐熱仕様では、常用80℃までの熱水も処理可能です。
用途
- 各種研磨剤・有価物の回収・濃縮
- 純水系排水、砂ろ過逆洗水の回収
- 地下水・河川水の除濁・除鉄・除マンガン
- 食品製造・精密洗浄工程水の除濁排水・排液の処理及び回収
製品概要
外圧ろ過の原理
親水化PVDF膜の採用
耐薬品性と強度に優れるポリフッ化ビニリデン(PVDF)に親水化処理(PVAコーティング)をすることで、汚れがつきにくくなっています。
独自の構造と洗浄方法
中空糸膜を分割配置した構造で、中空糸膜の間にスペースを設け、洗浄時の濁質排出性を高めています。
コンパクト・低コスト
全長約1mと、一人でのハンドリングが可能です。また、カートリッジ式なのでエレメント(中身)だけ交換することが可能です(<ピューリア®>GSとの互換性あり)。その分、ランニングコストを低減できます。
実用例
メッキ排水処理
従来、凝集沈殿法で処理していたメッキ排水を膜ろ過で処理することが可能です。大きな沈殿槽が不要となり設置スペースの低減、装置のコンパクト化が可能です。また従来法で必要な高分子凝集剤を不要となり、ランニングコスト低減にも貢献します。沈殿処理水と比較すると処理水質が格段に向上するため、回収再利用も可能となります。
砂ろ過逆洗排水
井水処理などに用いられる急速ろ過器(砂ろ過)からの逆洗排水は、濁質が多く、沈殿などの後処理が必要でした。膜ろ過を適用することで、処理水は原水に戻し回収することが可能となり、膜ろ過での逆洗排水は高濃縮されるため、そのまま脱水機へかけ、脱水スラッジを有価物として回収することも可能となりました。
薬品回収
<ピューリア®>SL(耐熱タイプ)は、お客様の製造プロセスにおいて、高温の薬品液(~80℃)の除濁および回収に使用されています。製品の歩留まり向上や、コスト削減に貢献します。