外圧式中空糸膜モジュール
<ピューリア®>SF
大型のタンクハウジングにエレメントを複数装填するタンクモジュール方式を採用。
モジュールあたり大面積化し、コンパクトな装置になります。
用途
- 各種研磨剤・有価物の回収・濃縮
- 純水系排水、砂ろ過逆洗水の回収
- 地下水・河川水の除濁・除鉄・除マンガン
- 排水・排液の処理及び回収
- 食品製造・精密洗浄工程水の除菌・除濁
製品概要
外圧ろ過の原理
目的に応じてモジュールのスペックを選定可能
■[SF]タンク(T19-S4)
- カートリッジ&マルチエレメント化を実現。1本立てハウジングから最大55本(385m2)のタンクタイプまで、様々な膜面積を選択可能です。製品交換時は膜エレメント部分の交換でOK。ハウジングは引き続きご使用いただけます。
- 目的に応じて中空糸の材質や分離性能(孔径)を選ぶことができます。(組み合わせはご相談下さい)
孔径(分画分子量):Mw13000~0.25μm
中空糸素材:親水化PVDF(0.02μmのみ)、親水化PSF
ハウジング材質:PVC、SUS
独自の構造と洗浄方法
“片端フリー構造”により、汚れが堆積しにくくなっています。あわせて、独自のエアバックウォッシュ方式により、より効果的な洗浄をすることができ、ろ過能力を維持できます。これら洗浄時には、ろ過液をほとんど使用しないため、高い回収率を得られます。透過水逆洗用のポンプ・タンクが不要で設備費低減、省スペース化が可能です。
高温でのろ過が可能
エレメントは耐熱型を標準としており、最高90℃での熱水ろ過や膜の洗浄が可能です。
屋外設置例
<ピューリア®>SF装置(T7-S4)の屋外設置例
実用例
純水系研磨排水の回収
- 半導体製造工程などにおける純水を用いた洗浄工程では、研磨粒子などを含む排水が排出されます。膜ろ過により濁質を除去することで、再利用が可能となります。ベースが純水のため、不純物が少なく付加価値の高い回収水が得られます。
- 全ろ過方式のため、循環濾過ポンプ(大流量ポンプ)が不要で、エネルギーコスト(電気代等)が削減できます。また、循環流による摩耗など膜へのダメージも最小限に抑えられ、長期間使用できます。
ボイラー排水回収
- 耐熱性を付与しているため、ボイラー排水等、高温の排水を膜ろ過で回収することができます。原水の使用量を削減すると同時に、昇温のためのエネルギー削減もできます。また、排水処理費や下水放流費の削減も可能です。